阪急うめだ本店(大阪市北区)は11月2日、「バーモントカレー」などのルーを基にハウス食品(東京都千代田区)と共同開発したカレーパンを発表した。11月14日から地下1階の常設店「カレーパンノヒ」で販売する。
阪急うめだ本店が2012年に始めた「オンリーワン戦略」の第10弾。これまでグリコの「バトンドール」、亀田製菓の「ハッピーターンズ」などを開発。今年10月には日清食品(淀川区)と組んで“未来のカップヌードル”「モモフク ヌードル」を発売し、これを皮切りに開発対象を総菜分野に広げる方針を打ち出している。
ハウス食品との協業は初めて。カレーブランドに強い同社のイメージや、昨今のパン人気を背景にカレーパンを商材に選び、今年2月に開発を始めた。
パンは球体で、重量は約150グラムと一般的なカレーパンの約2倍。中には大きめに切ったジャガイモ、ニンジン、牛肉などを詰め、ルーは多めに入れた。生地にはタピオカ粉を練り込み、カレーパウダーで風味付けしている。甘口「バーモントカレーパン」と辛口「ジャワカレーパン」(以上378円)の2種類を販売する。
ハウス食品新領域開発部の黒田英幸さんは「試作を何度も繰り返した。トロッとした食感を出すための水分量の調整や、中身が多いので揚げると破裂する問題などに大変苦労した」と振り返る。
販売目標は1日1000個、年間売上高1億5,000万円に設定した。阪急阪神百貨店の馬場淳士さんは「20~30代の若年層や、ランチ需要で梅田のオフィスワーカーの気持ちを捉えられたら」と意気込む。
黒田さんは「バランスよく各具材を組み合わせた日本のカレーの良さをカレーパンでも感じてもらいたい」と話す。
営業時間は、10時~20時(金曜・土曜は21時まで)。