
梅田経済新聞の2017年上半期PV(ページビュー)ランキング1位は、「梅田の家電販売『ソフマップ』閉店へ 16年の歴史に幕」だった。
大阪駅の専門店街「梅三小路」内にあった家電販売店「ソフマップ梅田店」が閉店することを伝えた記事が1位だった。
ランキングは今年1月1日から6月30日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 梅田の家電販売「ソフマップ」閉店へ 16年の歴史に幕(1/17)
2. JR大阪駅2階広場の仮設階段撤去へ、ヨドバシ増床を前に(3/16)
3. 大阪・茶屋町にチーズと肉料理専門店 食べ放題ビュッフェも(2/15)
4. うめきた2期で「グランピング」体験 バーベキュー場296席用意(6/12)
5. ヨドバシ梅田~大阪駅の高架歩道が開通へ 「うめきた」には今秋接続(6/29)
6. 大阪・西天満の「もうあかん」靴店 跡地にファミリーマート(10/12)
7. 大阪・中之島に「ハード系」中心のパン店「ア・ビエント」 箕面店から移転(4/19)
8. 西梅田で「天下統一ラーメンバトル」 あっさりとこってりの人気争う(3/22)
9. 大阪・中之島に新ホテル「コンラッド大阪 国内2番目、西日本初(6/10)
10. ヤンマー、本社ビルの社食を一般開放 週末ランチ限定で(1/31)
ソフマップ梅田店は、前身の旧「ギガストア梅田店」から梅田で16年間営業を続けた老舗の家電販売店。中古品比率や専門性を高め、国内最大級・ヨドバシ梅田に約25分の1の売り場で勝負してきたが、客数減は補いきれなかった。跡地には今年5月、アミューズメント施設「タイトーステーション」がオープンし、歴代「電車でGO!」を集めたコーナーなどが話題を集めている。
閉店に関わる記事では、6位にも「もうあかん やめます!」の垂れ幕で知られた旧「靴のオットー」跡にファミリーマートが出店する記事が入った。オットーは約40年営業を続けてきたが、今年4月に破産手続きが始まり、本当に店じまいした。
2位には、JR大阪駅利用者には見慣れた設備だったアトリウム広場の仮設階段・エレベーターが撤去されることを報じる記事。駅からヨドバシ梅田へ渡る際のメインルートにしていた人も多く、驚きをもって受け止められた。「仮設とは知らなかった」との声も多く聞かれた。
これに絡む6月29日の記事「ヨドバシ梅田~大阪駅の高架歩道が開通へ 『うめきた』には今秋接続」は、掲載直後から猛烈な勢いでPVを集め、2日間で上半期のPV数5位に食い込んだ。いずれの記事も「迷宮」とやゆされる梅田の動線を大きく変える点で共通している。
新陳代謝が加速する梅田。刻一刻と表情を変える町の来し方行く末に対する関心の高さをうかがわせる結果となった。