梅田・茶屋町で6月1日、ろうそく1万個で街を彩るイベント「茶屋町スロウデイ」が初開催される。
2003年から続く社会運動「100万人のキャンドルナイト」を基に、茶屋町エリアの魅力発見と新たな交流づくりを目指して企画した。電気照明を消してろうそくをともす従来の活動に加え、エリア内の企業、地域団体、行政と組み、明かりを使ったさまざまな催しを用意する。
使うろうそくはカメヤマ(大阪市北区)のフローティングキャンドル。水を入れた約15センチのガラス瓶にろうそくを浮かべたもので、4時間以上の燃焼が可能。
メインの「キャンドルロード」は、車道約400メートルに30センチ間隔で約3000本のろうそくをじか置きし、「ゆったりとした時間を演出する」という。区間は、「ヌー茶屋町プラス」前から「梅田ロフト」前までの旧能勢街道と、「アーバンテラス茶屋町」前からMBS前まで。20時~22時は地域の50団体が参加して、施設照明を2時間消す「ライトダウン」も行う。
残る7000本のろうそくは、町内6カ所に設けた明かり空間「スロウスポット」に飾る。阪急電鉄本社ビル前に展示する芸術家作品「青の銀河」では、青いフィルムを貼った鉄枠にろうそく550本を差し込み、リンドウの花畑を表現する。
梅田ロフト前では大阪工業大学が明かりを楽しむ空間「共鳴するあかり」を制作。ホテル阪急インターナショナル5階のチャペルとヌー茶屋町プラスでも、ロイヤル学園と宝塚大学が、それぞれ「海」「まちあかり」と題して装飾を施す。
「THE SOULMATICS」によるゴスペルライブも開催する。場所は、ホテル阪急インターナショナル5階のチャペル(18時30分~、20時40分~)、阪急電鉄本社ビル前(19時40分~)。
実行委員会の新谷朋子さん(阪急電鉄)は「普段の喧噪(けんそう)や忙しさをいったん忘れ、『スロウ』な時間で、家族との会話だとか大切なことに気付いてほしい」と話す。
開催時間は18時~22時