阪急うめだ本店(大阪市北区角田町、TEL 06-6361-1381)9階阪急うめだホールで12月2日、和紙ちぎり絵公募展「第21回和展2014」が始まった。
11月27日にユネスコ無形文化遺産に登録され注目を集める和紙。同展は公益財団法人 日本和紙ちぎり絵協会(神戸市)の財団設立20周年を記念して開くもので、公募で集まった日本伝統の和紙を使って描く和紙ちぎり絵作品を展示する。同協会には全国約820人の会員が所属しており、「広くちぎり絵を見てもらいたい」と巡回展を開催。大阪での開催は今回が初めて。
展示スペースでは、文部科学大臣賞をはじめとする各賞の受賞作品など107点を展示。和紙を使って「ちぎる、はぐ、貼る」の独自の手法で風景や花、人物などを描いた繊細な色合いの作品が並ぶ。和紙ちぎり絵の魅力について同協会代表理事の田中悠子さんは「重ねて貼る人もいればシンプルな作品の人もいていろいろな手法の作品が楽しめる。絵の具で描いたものと違う温かさと趣がある」と話す。
会場では1日2回、紙すきの実演と体験を実施。「手すき和紙の実演を近くで見る機会は少ない。体験もしてもらいたい」と田中さん。会場奥では、えとを描くワークショップも開く。ワークショップは初心者も参加することができ、1時間~1時間30分程度で作品が完成するという。材料費が必要。
開催時間は10時~20時(最終日は16時まで)。12月4日まで。