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阪急うめだ本店・祝祭広場に「合掌の家」-オークヴィレッジ40周年企画で

「合掌の家」が設置された祝祭広場

「合掌の家」が設置された祝祭広場

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 阪急うめだ本店(大阪市北区角田町、TEL 06-6361-1381)9階祝祭広場で9月24日、「森と人をつなぐ オークヴィレッジ40周年展」が始まった。

飛騨から運んできた木々の間に展示するイス

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 かつて、東京の大学で原子物理学を教えていたという稲本正さんが「一番安全なものは木でつくるもの」と考え、教え子と5人で岐阜県高山市に移り1974(昭和49)年に家具工房「オークヴィレッジ」を創設。稲本さんは大学勤務中から大工に付いて山小屋を作る方法を学んでいたといい、アロマから建築まで木材を無駄なく使った製品作りをし、広葉樹の植林活動や木工職人養成などの活動にも取り組んでいる。

 祝祭広場では前日から、東日本大震災の被災地・宮城県気仙沼市に仮設住宅として建てた「合掌の家」を設置。多くの仮設住宅は撤去の際に大量のゴミが出るが、「合掌の家」は仮設住宅として建てる三角の部分を2階に積み上げることで、復興住宅として住むことができるという。木材は国産のものだけを使用し、飛騨の匠(たくみ)の伝統技術でくぎを使わない家を作り上げた。

 24日は朝から来店客が見守る中組み立ての実演が行われ、完成後には飛騨の祝い歌「めでた」を大工らが歌い盛り上げた。家の中には家具も配置し、実際に入って体感することもできる。

 家の周りは飛騨から運んできた約100本の木で装飾。木々の間には同社で作る家具や食器、雑貨などを展示販売し、木のおもちゃや木琴など、子どもが触れて遊べるものもある。「ゆいかアロマファクトリー」ではアロマの抽出機を設置し、今月30日まで、精油18種の中から好きな香りを選ぶことができるルームスプレー作り(1,080円)やハンドマッサージ体験などを行う。27日には稲本さんの「アロマトーク」も開催予定。

 稲本さんは「『森と人をつなぐ』をキーワードに今後は世界に出て行きたい。reddot awardを受賞したペンケースなどの作品もあるので、小さなものから海外に出していければ」と意気込む。

 開催時間は10時~20時(金曜・土曜は21時まで。最終日は18時終了)。今月30日まで。

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