2月15日~23日に大阪天満宮(大阪市北区天神橋2)で開催された「第8回天満天神梅酒大会」の審査が終了し、3月9日に表彰式が行われた。
梅酒208銘柄、リキュール114銘柄がエントリーし開かれた同大会。計約4万票の一般投票の結果をもとに上位各10銘柄が最終審査に進み、個性・香り・アタック・ボディー・フィニッシュ・総評の6項目において、酒匠、ソムリエ、バーテンダーらプロのブラインド審査により各部門の日本一が決定した。
今回で4回目を迎えたリキュール部門では、兵庫県・西山酒造場の「丹波 深山(みやま)ぶどう」が優勝。西山周三社長は「(優勝を)取れる取れると言われながらずっと逃してきたので、全社員が頑張ってきた。糖類を使わず甘みを出す無添加・無糖でやってきた」といい、「今日は深山ぶどうで乾杯したい」と喜びを語った。
梅酒部門では、山形県・水戸部酒造の「山形正宗 熟成梅酒」が日本一に輝いた。水戸部朝信社長は「もともと日本酒を造っていて4年前から梅酒を造り始め、後発なのでオーソドックスにおいしいものをと造ってきた。その結果がこのような結果でうれしい」とあいさつし、「リキュール部門で優勝した社長とは同級生。今日一緒に受賞できたのはご縁と感じている。これからも良い品質のものを造っていきたい」などと話した。
一般投票で1位を獲得した奈良県・北岡本店の「青りんごと蜂蜜のジュレ梅酒」(梅酒部門)、愛知県・丸石醸造の「一宮いちご」(リキュール部門)には大阪府知事賞が贈られ、ボトルやラベルデザインのビジュアルを選ぶビジュアル部門では大分県・おおやま夢工房の「ROSE UME RIQUEUR 薔薇梅酒-yumehibiki-」に大阪市長賞が贈られた。各部門の優勝銘柄には「天下御免」の称号が与えられ、それぞれが「天下御免」と書かれた額を掲げ記念撮影に応じた。
審査委員長の古川豊明さんは「リキュール部門(の優勝銘柄)はとてもめずらしく、グラッパを使っているので印象に残った。梅酒部門(の優勝銘柄)は日本酒を使った梅酒の深い味わいがとてもおいしかった」と講評。天神橋筋商店連合会会長で同大会の実行委員長を務める土居年樹さんは「最初は参加酒蔵も少なく、回を重ねるごとに大きくなった。日本一の商店街に日本一の梅酒が重なって大変うれしい。『大阪に梅酒大会あり』と広めていきたい」と締めくくった。