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梅田ロフトで「フリポップ エキスポ」-障がい者が作るポップな雑貨集結

フリポップエキスポのタイトルロゴも手掛けた「工房まる」

フリポップエキスポのタイトルロゴも手掛けた「工房まる」

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 梅田ロフト(大阪市北区茶屋町、TEL 06-6359-0111)7階ロフトフォーラムで現在、障がいを持つ作り手の雑貨作品を集めた「FREE POP EXPO(フリポップエキスポ)」が開催されている。

毎日2時間掛けて書く黒板

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 「障がいがあるからこそ自由な発想で面白いものができると注目を集めている」という「フリポップ雑貨」。同エキスポでは、各工房での「ものづくりの現場」と雑貨を紹介する図録を制作。会場では、作品販売とパネルで制作風景を紹介する。

 鹿児島の「工房しょうぶ」では、布、木、土と素材別に作品を展示。一人一人が納得がいくまで縫い続ける「nui project(ヌイ・プロジェクト)」の刺しゅうを施したバッグや、それぞれが作業しやすいように独特の工具を使うなど工夫しながら作った木の器などが並ぶ。同工房ではパン工房やそば屋、カフェの運営も行い、「パン工房 ル・カリヨン」で働く伊藤勇二さんが毎日2時間かけて仕上げる店頭の黒板も展示。黒板にはその日の天気や時事ネタ、工房のことを書いており、写真に撮ってまとめた「カリヨン 黒板日誌」(2,100円)の限定版も会場で販売する。

 同博覧会のタイトル文字を手掛けた福岡の「工房まる」は、木で彫ったアルファベットを各自が好きな色で刷ったアルファベットレターやポストカード、バッグや器を販売。土と木の工房、絵画のアトリエを持つ工房では、DJブースのような個々の制作スペースで、それぞれが描くことに打ち込んでいるという。トレードマークの「ピーナッツくん」のグッズもそろえる。

 滋賀の「やまなみ工房」は、独創的な手法で表現した粘土細工を展示。大原菜穂子さんの作品「菜穂子地蔵」やチョウチョ、魚などの作品が並ぶ。同じ滋賀の「チームコッコリ」は、福祉施設で作った布地を使い、商品の企画、製造から販売まで手掛ける専門家集団で、デザイナー、クリエーター、かばん作家らが参画し、市場で流通する商品を目指している。

 ほかにも、レジ袋から再生したビニールシートを使ったバッグや、ブックカバー、「信楽青年寮」の陶磁器、メモ帳やポチ袋などの紙製品など、個性豊かな商品が並ぶ。

 今月28日には、「工房しょうぶ」の福森伸さんが出演するトークイベント「できることとできないこと。売ることと売らないこと。」を開催予定。

 開催時間は10時30分~21時(最終日は17時まで)。10月8日まで。

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