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HEP HALLで「池田修三展」-レトロポップな木版画作品108点展示

「池田修三展 センチメンタルの青い旗」

「池田修三展 センチメンタルの青い旗」

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 HEP HALL(大阪市北区角田町、HEP FIVE8階、TEL 06-6366-3636)で9月20日、木版画家・池田修三の作品展「池田修三展 センチメンタルの青い旗」が始まった。

少女と生き物をテーマにした作品

 1922(大正11)年生まれ、秋田県にかほ市象潟(きさかた)町出身の池田修三。池田修三が手掛けた女の子や子どもたちをモチーフにした木版画作品は1980年代に秋田相互銀行(秋田あけぼの銀行)の通帳や企業カレンダーなどに採用され、「広報 きさかた」の表紙を飾るなど地元の人々の間で長く愛され続けてきた。

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 秋田県内外のメンバーで編集部を構成する秋田県発行のフリーマガジン「のんびり」の編集長でRe:S(神戸市)代表の藤本智士さんは、昨年発行した同誌の第3号で池田修三を特集した際、地元では新築や結婚、退職など節目にあたる時に池田さんの作品をプレゼントする文化があることを知り、「池田さんの作品をもっと広く世に出していきたい」と展覧会を企画。にかほ市象潟公会堂で開催された没後初めてとなる展覧会には県内外から10日間で2500人が来場し、大きな反響が寄せられた。

 地元での展覧会を上回る規模で開催する同展では、「おんなのこ」「こどもたち」「いきものたちと」「はなと少女」「ふしぎなこ」などのカテゴリーに分け、108点を展示。全て8版以上を重ねているという作品は、手頃な値段で多くの人に作品を届けたいと、絵師、彫師、刷り師の作業を池田修三一人で行っていたという。作品の魅力について藤本さんは「暗さや闇の部分も刷りに重ねられている。本質的、人間的なものを持っている」と話す。

 会場では、池田修三が生前、「唯一自分と同じ色を出せる」と認め小作品の版木を預けていた刷り師・小林義昭さんが刷った池田さんの作品(各7,350円)を販売。ポストカード(150円)やクリアファイル(210円)、iPhoneケース(3,150円)などの展覧会オリジナルグッズや、126作品を収録した没後初めてとなる作品集「池田修三 木版画集 センチメンタルの青い旗」(1,890円)も販売する。

 今月22日には、象潟郷土資料館学芸員の齋藤一樹さん、「のんびり」のイラストレーションを手掛ける福田利之さん、藤本さんが池田修三の魅力を語るトークイベント「池田修三ファンの会」も予定。

 開催時間は11時~20時。入場無料。10月7日まで。

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