大阪市中央公会堂(大阪市北区中之島1)大集会室で7月25日、ナカノシマ大学天神祭スペシャル「丸わかり!天神祭」が開催される。
コミュニティー誌「月刊島民」が中之島周辺の大学や企業と連携し、街中で講演やワークショップを展開する「ナカノシマ大学」。7月講座では、「天神祭」をテーマにした落語付き講演会を天神祭当日に開催する。
951(天歴5)年に始まったと伝えられる天神祭は、1000年以上の歴史を持つ日本三大祭の一つ。本宮の7月25日には、大阪天満宮から天神橋まで約3000人が行列を組む「陸渡御」、100隻以上の船が大川を行き交う「船渡御」、3000発~5000発の花火が打ち上げられる「天神祭奉納花火」が行われ、毎年約130万人が訪れている。
天神祭は関連行事も多く大阪が一番華やぐ日ではあるが、祭りの規模が大きいため「どこをどう見たらいいか分からない」「花火大会と思っている人もいる」といった積年の課題もある。大阪市中央公会堂前に陸渡御の観覧席が設置されるが、同館の中では関連企画が行われていなかったことから同講座を企画した。
当日は、笑福亭福笑さんと笑福亭たまさんが落語を披露。笑福亭たまさんは、新人・菅原が上司の藤原部長の嫌がらせで九州に左遷され、以降、藤原部長の身に災いが降りかかる…といった、菅原道真の生涯を題材にした創作落語「菅原君の祟(たた)り」を同講座のために新しく創っているという。
トークライブでは、天神祭研究の第一人者である大阪天満宮文化研究所の高島幸次さんが登壇し、天神祭の楽しみ方を解説。鑑賞ポイントなども指南する。
事務局の大迫力さんは「天神祭当日に開催することで会場を出ればすぐに祭りを見に行ってもらえる。終演時間も中之島に陸渡御が到着する時間を見計らって設定した」といい、「これまで当日にこういう企画がなかったので、こうした試みが毎年定着するものになれば」と話す。
開講時間は13時30分~15時30分。受講料は、前売り=1,800円、当日=2,300円。陸渡御観覧席とのセット=5,900円、陸渡御・船渡御観覧席とのセット=1万1,800円。詳細はナカノシマ大学のホームページで確認できる。