梅田ロフト(大阪市北区茶屋町、TEL 06-6359-0111)7階「ロフトフォーラム」で現在、「ポップでカワイイこけしの世界 kokeshi pop」が開催されている。
「こけしといえば、おばあちゃんの家の片隅にある古い民芸品というイメージがあると思うが、こけしは日本のポップ・アイコン」と、こけしの楽しみ方を提案する同展。伝統こけしを中心に、さまざまなこけしと「知る」「作る」「撮る」「集める」など楽しみ方を紹介する。
伝統こけしは、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島の東北6県が主な産地で、木の盆や器を作る職人が子どもの玩具として作ったことが始まり。その土地ごとに姿、形の特徴があり、大きく11の体系に分けられる。会場ではそれぞれのこけしを展示し、それぞれの特徴を解説する。「こんなに細かい分類があったんだと驚く人が多い。工人さんそれぞれの個性が出ていて、好きな顔を探す楽しみがある。自分に似た顔を探す人も多い」と販売促進スタッフの林貴美さん。
こけしを集める楽しみを紹介するコーナーでは、軸原ヨウスケさん、武田美貴さんによるデザインユニット・cochae(こちゃえ)さんのコレクションを紹介。東北復興プロジェクト「KOKESHIEN!」を立ち上げるなど、東北の伝統こけしの魅力を伝える活動をするcochaeさんの収集したこけしを一堂に展示する。併せて、「ミッフィーこけし」も展示。
こけしを作る楽しみを紹介するコーナーでは、著名人が絵付けしたこけしを展示。浅生ハルミンさん、安齋肇さん、川村エミコさんら11人が絵付けした作品を展示する。撮る楽しみを伝えるコーナーでは、さまざまなアングルで撮影したこけしのパネルを展示。こけしコレクターで「コドモノクニ」の童画で知られる武井武雄さんの作品を特別展示するコーナーも設ける。
販売コーナーでは、新品こけしとリサイクルこけしの2種を販売。刺しゅうブローチ(2種各1,050円)、オリジナルクリアファイル(2柄各315円)の展覧会オリジナルグッズや、ハンカチ(525円)、ポチ袋(5枚入り368円)、手拭いバッグ(2,100円)など、ポップなこけし雑貨や書籍を販売する。
林さんは「今まで知らなかったこけしの世界がギュッと詰まったスペース。タイトル通りポップな感じを紹介しているので多くの人に見ていただければ」と話す。
営業時間は10時30分~21時(最終日は17時まで)。入場無料。1月17日まで。