大阪天満宮(大阪市北区天神橋2)境内で2月15日、日本各地の梅酒を一堂にそろえ、「梅酒日本一」を決定する「第5回 天満天神梅酒大会」が始まった。
梅に縁の深い菅原道真をまつる大阪天満宮を会場に、地域活性化と梅酒市場の発展を目指し、全国の酒蔵、天神橋筋商店街、学生スタッフ、シニアボランティアで作り上げる同イベント。今年は全国302種の梅酒が集まった。ユズ酒やカボス酒を作る酒蔵から「梅酒以外のリキュールでも開催してほしい」と要望があがったため、今年はリキュール部門も新設。130種類のリキュールもそろえる。参加酒蔵は197蔵。
会場では来場者が一般審査員となり、梅酒、リキュールを試飲し気に入った各5銘柄と、気に入ったラベルを選ぶビジュアル部門各1銘柄に投票する。一般投票で選ばれた上位10銘柄が最終審査に進み、ソムリエやホテルオーナー、地域の酒屋などで構成する審査員により、香り、バランス、色、オリジナリティーなどを基準に日本一の梅酒とリキュールが決定される。日本一に選ばれた梅酒とリキュールには「天下御免」の称号と目録が授与される。昨年優勝した山形県・盾の川酒造の「子宝 大吟醸梅酒」は優勝発表後、生産が追いつかなくなり欠品がでるほど反響が大きかったという。
今年の梅酒の傾向は「若い人をはじめ、女性には甘いものが人気なので、きつめのものよりは、果肉の入った甘いにごりが多い」(実行委員の深江修士さん)。出展する梅酒とリキュール432種は全て会場内で販売も行い(なくなり次第終了)、「価格帯は1,000円~1,500円が中心。高いものでは5,250円の梅酒もある」という。
深江さんは「年々数も増えてきて知名度も上がってきているので、梅酒を飲んだことがない方にも来ていただいて梅酒の魅力を知ってもらいたい。試飲イベントという形でしているので、新しい発見をしてもらえれば」と話す。「学生、シニアスタッフで運営しているので、地域連携イベントとして全体も見ていただきたい」とも。
開催時間は10時~16時。試飲投票チケットは1枚700円で、好きなだけ試飲ができる。同宮で開催中の「大盆梅展」(入場料500円)入場者には、無料でチケットを配布する。今月21日まで。「日本一の梅酒/リキュール」の表彰は今月27日に予定する。