3月12日の九州新幹線全線開業まであと54日と迫った1月17日、福岡県、熊本県、鹿児島県の主要駅長とキャラクターで結成するキャラバン隊がJR大阪駅を訪れ、PR活動を行った。
大阪駅に登場したのは、福岡・大宰府のマスコットキャラクター「千梅(ちうめ)ちゃん」、熊本県の「くまモン」、全国都市緑化かごしまフェアの「ぐりぶー」と、JR九州の博多駅、熊本駅、鹿児島中央駅、山陽新幹線博多駅の各駅長。大阪駅の今川正和駅長に迎えられ、ともに各県の観光パンフレットなどを通勤客らに700部配布した。
開業が間近に迫った現在の心境を問われたJR九州の各駅長は「鹿児島には温泉、桜島などの自然と、黒豚などの食があり、満足していただけると思う」(鹿児島中央駅の深見直人駅長)、「歴史やおいしい天草の魚もあるので、心を込めておもてなしをしたい」(熊本駅の堀雄二駅長)、「食、ソフトバンクホークス、太宰府天満宮があり、3月3日には博多駅ビルも開業する。関西やアジアからお越しいただき九州を盛り上げたい」(博多駅の福島由紀夫駅長)と、それぞれアピールした。
キャラバン隊を迎えた今川駅長は「距離が縮まり九州が身近になる。観光素材やおいしいものがたくさんあるので魅力ある九州を発信したい。逆に5月には工事中の大阪駅が完成するので、交流人口を増やしたい」と意気込む。山陽新幹線博多駅の田中龍也駅長は「山陽と九州のつなぎ目が博多。岡山、広島にも観光資源が多いので、さらに双方の関係を作っていきたい」とも。
開業後は、新大阪-鹿児島中央間を3時間45分、新大阪-熊本間を2時間59分で結び、現行よりそれぞれ77分、58分短縮される。