梅田の芝田グランドビル(大阪市北区芝田1)に7月15日、「東北わくわくマルシェ梅田」がオープンする。主催は公益社団法人ソーシャル・サイエンス・ラボ(奈良市)。
東北の生産者や事業者が関西でチャレンジするきっかけ作りを目的に昨年12月、イベントスペース「西梅田スクエア」で2カ月にわたり、東北フードと物産のアンテナショップを運営した同団体。期間中は約7万5000人が来場した。
今回は12月25日までの約半年間、「商品を販売するだけでなく息の長い取引きができるプラットホーム作りをしたい」と、1階に一般も利用できるアンテナショップ、6階に商談サロンを開設した。
1階のショップでは、東北6県の特産品約600アイテムを販売。麺類や缶詰、菓子類、漬物、地サイダーなどをそろえる。店長の山地淳一さんは「海産物の冷凍や冷蔵商品など、あまり関西では販売していないものが多い。サバやサンマの加工品など、現地ではやっているものを現地に近い価格で販売している」と話す。今後は酒類の販売も予定する。
店舗奥のバーカウンターでは、生ビールとつまみセットを提供。現在は銀河高原ビールの生ビール(小=300円、大=600円)を提供し、さまざまなビールを入れ替え提供する。つまみは、三陸わかめやピクルスセット、くずまきチーズセット、東北ジャム&クラッカーセットなど。各380円。
6階の商談サロンでは、関西の事業者と東北の生産者をオンラインでつなぎ直接商談。事前に関西の事業者のニーズを聞き取ってサンプルをサロンに用意し、試食品を食べながらスカイプで説明を聞いたり、ロットや価格の交渉をしたりするなど商品開発につなげるサポートをしている。
サポートスタッフの雫石吉隆さんは「これまでは完成した商品を売るだけだったが、今回は買い手の欲しいものを売り手側が作ることができる」と話し、実際に行われた商談会では、買い手の「ポーションを少なくできるか」「宴会のビュッフェで出せるものはあるか」などの質問に、「OEMに近い形で提供することができる」「手作り総菜は味付けを関西風にすることもできる」などと答えていた。
同団体では「東北わくわくマルシェ」ブランドとしてスーパーや百貨店などでの催事出店も進めているという。
営業時間は11時~21時。12月25日まで。