英国ファッションに身を包んだ男女が自転車でツーリングをする「ツイードラン大阪」が3月10日、開催された。開催は2回目。
2009年にイギリスで始まった「ツイードラン」は、古き良き英国ファッションへの憧れからツイードジャケット、ハンチング、ニッカーボッカー、ハイソックスなどを身にまとってクラシック自転車で走行するイベント。ウェブで配信されていた「ツイードラン」を見たFM802の谷口純弘さん、スタンダードブックストアの中川和彦さん、ビームスの谷篤人さん、三谷育生さん、デラックスの星加健さんらが、それぞれ知人らに声を掛け、昨年1回目を開催した。
昨年は50人で開催した同イベントだが、今年は116人が参加。街乗りからマニアまで、自転車好きでおしゃれ心を持った男女が集まり、そろいの付けひげを付けて参加した。「昨年は東西のコースを走ったので、今年は南北のコースを考えた」と星加さん。「大阪に住んでいても名所に行ったことがない人が多いので、通天閣、四天王寺など大阪ならではのコースにした」と話す。ゴールは昨年と同じ大阪市中央公会堂とし、最後は帽子を飛ばして記念撮影した。
「参加者は服をそろえたり、自転車を購入したり、小物を作ったり、この日のために楽しみながら準備してきた」という。参加者を友人に限定した理由については、「遊び心とマナーを分かってくれる人たちだと分かっているからこそできるイベントだから」と話す。参加者には今月18日に開催される咲洲、夢洲、舞洲を約5000人が巡る「大阪サイクルイベント OSAKA CYCLE TOUR」や、インテックス大阪で開催する「サイクルフェスタ」の運営に関わる人もおり、日頃からマナーを守って街乗りを楽しむための取り組みに携わっている人もいるという。
「街乗り派の若い女の子も年季の入ったマニアのお父さんも会話できるのが面白い」とツイードランの魅力を語る星加さん。「女の子が付けひげを着けてメンズファッションを着るのも楽しい」とも。