五輪銅メダリストの破天荒な人生描く-映画「子猫の涙」舞台あいさつ

舞台挨拶に登壇した唐渡さん(写真左)、藤本さん(中央)、森岡監督(右)

舞台挨拶に登壇した唐渡さん(写真左)、藤本さん(中央)、森岡監督(右)

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 梅田ガーデンシネマ(大阪市北区大淀中、梅田スカイビルタワーイースト4階、TEL 06-6440-5977)で1月27日、映画「子猫の涙」(森岡利行監督・脚本)の舞台あいさつが行われ、大阪出身の3人、森岡利行監督、治子役の藤本七海さん、ヤクザの親分役の唐渡亮さんが登壇した。

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 作品は、大阪市出身で、1968年に開催されたメキシコオリンピックボクシング・バンダム級の銅メダリスト、森岡栄治さんの破天荒な人生を、娘の治子(藤本さん)の目線でつづったヒューマンドラマ。森岡栄治さんのおい、森岡利行監督が主宰する劇団ストレイドッグによる舞台「路地裏の優しい猫」を自ら映画化したもの。

 一番印象に残っているシーンについて唐渡さんは「冒頭の乱闘シーンを朝から夜まで撮ったのに(映画では)2分ほどで終わっていた」と会場の笑いを誘い、藤本さんは「広末涼子さんとのけんかのシーンが一番気に入っている。ちゅうちょしていたら『本気でやっていいよ』と言われ、演技を受け止めてもらえてよかった」と話すと、森岡監督が「本気で仕返しされていた(笑)」と返し笑いをとった。

 キックボクシングのプロライセンスを持っていた唐渡さんは8年前に喉頭がんを患い、選手生活を断念し闘病生活を送っていたことを初めて公の場で明かし、「ボクシングでノンフィクションの映画だったのでぜひ出演させていただきたいと思った」と話し、併せてがんが完治したことも報告した。

 会場には本物の治子さんや、栄治さんの長男・和則さんらの家族も駆け付けた。和則さんは「ほとんど本当の話なので恥ずかしい」「親父がボクシングをしていたことを誇りに思っていた」、治子さんは「2回目でやっと冷静に見ることができた」とも。

 最後に唐渡さんは「心に何か一つでも残ればうれしい」、藤本さんは「あったかくて本当に素敵な作品なので何回でも見にきてほしい」、森岡監督は「口コミだけが頼りなので、どんどん宣伝してほしい」と観客にメッセージを送った。

映画「子猫の涙」オフィシャルサイト梅田ガーデンシネマ

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