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亡き父との思い出を作品に-北浜で松本智子さん銅版画展

アンソリットギャルリー&カフェバー「フレイムハウス」2階で開催中の「松本智子 銅版画展:unexpected pathos VI~今は亡きお父ちゃんへ~」

アンソリットギャルリー&カフェバー「フレイムハウス」2階で開催中の「松本智子 銅版画展:unexpected pathos VI~今は亡きお父ちゃんへ~」

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 北浜のアンソリットギャルリー&カフェバー「フレイムハウス」(大阪市中央区淡路町1、TEL 06-6226-0107)で11月18日、「松本智子 銅版画展:unexpected pathos VI~今は亡きお父ちゃんへ~」が始まった。

昭和37年ごろの両親をもとにした作品

 松本さんの家族写真や撮影した写真を基に銅版画を制作する松本さん。家族写真を基にした「家族シリーズ」は、イーストロンドン大学絵画・版画コース在籍中から制作を始め、現在では100作以上を数える。

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 今回の個展は今年7月、スキルス胃がんで亡くなった父・剛典さんへ感謝を込めた展覧会。松本さんの作品の基となる写真を主に撮影していた剛典さんは、写真が好きで子煩悩だったといい、家族写真は数え切れないほどあるという。その中から、数少ない剛典さんと一緒に写っている写真や松本さんが生まれる前の両親の写真、「父からの視線を今思って気に入っているもの」などを選び、新作を含め16点展示する。

 会場には、あぐらをかいた剛典さんに座る幼少の松本さん、親戚3家族であやめ池遊園地に行った時のものなど、日常の何気ない風景からおめかしをして出かけた時のものまで、昭和40年代の家族写真をもとにした作品が並ぶ。作品にはそれぞれに対する思い出の言葉がキャプションとして付けられている。

 生前、最後は故郷の阿蘇郡小国町に帰りたいと話していた剛典さん。松本さんも「父が生きている間に小国で個展をしたかったができなかった」と悔やむが、先月小国に帰った時、「いとこが話をつけてくれ、来年の秋に道の駅内のイベントスペースで個展を開催できることになった」。今回の個展終了後はその個展に向け、剛典さんが持っていたもので一番古い写真、生前版画にしてほしいとリクエストされていたもの、小国の風景とともに写っているものを中心に制作に励むという。

 開催時間は、平日=17時30分~23時、土曜・日曜・祝日=12時~18時。今月23日まで。

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