阪神百貨店で「ゲゲゲ展」-水木しげるさんの軌跡振り返る

来場者を出迎えた「鬼太郎」

来場者を出迎えた「鬼太郎」

  • 0

  •  

 阪神百貨店(大阪市北区梅田1、TEL 06-6345-1201)8階催場で8月25日、「水木しげる米寿記念 ゲゲゲ展」が始まった。

週刊少年サンデーに掲載された「墓場の鬼太郎」扉絵原画

[広告]

 今年、米寿と画業60年を迎える水木しげるさん。NHKでは「ゲゲゲの女房」が放送され、テレビや雑誌で特集が組まれたり、展覧会が開かれたりするなどブームを巻き起こしている。水木イヤーの夏休み最後のイベントとして開催される同展では、「ゲゲゲの鬼太郎」「河童の三平」「悪魔くん」など代表作の原画約100点をテーマごとに展示する。初日には鬼太郎の着ぐるみが来場客を出迎え、親子連れ、夫婦など幅広い年齢層の来場客でにぎわった。

 入口近くでは、鳥取県境港市の水木しげるロードに設置する妖怪ブロンズ像と同じもの約20点を展示。壁面には妖怪が描かれ「お化け屋敷みたい」との声も。テレビCMのために、売れる前の紙芝居作家時代を思い出し描いた絵を紙芝居仕立てのスライドショーにした映像なども上映。見どころについて、同店広報の竹下諭さんは「悪魔くんや鬼太郎のキャラクター設定の変遷を原画でたどることができるのが魅力」と話す。

 会場には、水木さんが住む東京・調布にある深大寺の「鬼太郎茶屋」も出店。メニューや装飾などは店舗と同じものを使い「鬼太郎茶屋」を再現した。メニューは、一反木綿をかたどった寒天がのった「ふわふわかき氷 一反もめんハワイ」(501円)や、もちとあんで目玉おやじを表現した「目玉おやじのクリームぜんざい」(701円)など。天井には目玉おやじが描かれたちょうちんを飾り、スタッフは鬼太郎のちゃんちゃんこと同じ柄の前掛けをするなど、鬼太郎の要素を細部にちりばめた。

 食品、文具、ぬいぐるみ、Tシャツなどのグッズをそろえる販売コーナーでは、キャラクターグッズ約500点を販売。「阪神オリジナルビジュアル A4クリアファイル」(315円)など同展限定グッズも用意し、レジを待つ来場客が列を作った。中でもキャラクターフィギュアがランダムに出るガチャガチャ(200円)は子どもたちに人気。お目当てのキャラクターが出てきて喜ぶ子どもたちの姿も見られる。

 同展開催に合わせ、地下1階阪神食品館では「ゲゲゲのふるさと 鳥取うまいものまつり」を開催。阪神電鉄では現在、「阪神沿線 妖怪図鑑スタンプ&クイズラリー」も実施している。

 開場時間は10時~20時(最終日は16時まで)。入場料は、一般=500円、学生=300円、小学生以下無料。8月31日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース