梅田ブルク7(大阪市北区梅田1、イーマビル内)で8月20日、映画「東京島」の特別試写会が行われ、シークレットゲストとして主演の木村多江さんが登壇した。
原作は、2008年にベストセラーとなった桐野夏生さんの同名小説。監督は「おかえり」「忘れられぬ人々」の篠崎誠監督が担当した同作品。夫婦二人旅の途中で漂流した清子(木村多江さん)と隆(鶴見辰吾さん)が漂着した無人島に、16人の若いフリーターの男たち、密航に失敗した6人の中国人が加わり、男23人とただ1人の女性との無人島での共同生活を描く。共演者には、窪塚洋介さん、福士誠治さんらが名を連ねる。
試写会当日、シークレットゲストとして紹介された主演の木村多江さんはミニスカート姿で登場。「あまりミニスカートをはかないので恥ずかしいが、大阪に来たので頑張ってみた」といい、完成した作品を見た感想を問われ、「本当にコメディーとかサスペンスとか、そういうジャンルに入らないノンジャンル作品。日本の映画という気がしない不思議な映画」と話す。
同作は、無人島で穏和に暮らそうとする若い東京人、脱出計画を立てる中国人密航者、本能のままに生き抜こうとする43歳の主婦・清子の物語で、清子は生きるためにいろいろな男性を選んでいくが、木村さんは「わたしだったら、始めからサバイバル能力の高い人を一本狙いする」とコメント。「よく幸薄いと言われるので、何でタフな役が来たのだろう。そういうイメージを持ってもらっているというのがうれしい」などと話した。
木村さんは最後に「自分の中に眠っている能力を呼び覚ます感覚を覚えることができた。女性は清子に、男性は24人目の男性になった気分で見てほしい」と呼びかけた。
同作品は8月28日より、梅田ブルク7、敷島シネポップなどで公開。