社会人向け大学公開講座のポータルサイト「セカンドアカデミー」を運営するウィン・アクション(東京都港区)は11月8日、梅田センタービル(大阪市北区中崎西2)で大学関係者や地域振興活動関係者を対象に「セカンドアカデミー&シブヤ大学OPENフォーラム」を開催した。セカンドアカデミーの関西版サイト、モバイル版サイト開設を記念したもので、同種のフォーラムは東京で2回開催されたのに続き3回目。
第1部は地域密着型の生涯教育システムとしてのユニークさが評価され、新領域デザイン部門で今年度のグッドデザイン賞を受賞したシブヤ大学の左京泰明学長によるトーク。渋谷の街全体をキャンパスに見立てた運営形態から、講座の企画プロセス、集客方法、収益構造について、参加者からの質疑応答を交えながら話した。小・中学校への出張授業の実施、渋谷で働く人をサポートする「就職課」の設置や、都市型農業の研究など、今後の取り組みも紹介。
続く第2部では、「セカンドアカデミー」開設1年を経て浮き彫りになってきた社会人の嗜好や公開講座への集客ノウハウについて、セカンドアカデミー・清水智さんがプレゼンテーションを行った。同社では社会人向け公開講座数は全国で年間約25,000講座、参加者は120万人に上ると推定。同サイトユーザーの動向から、女性は20~30代が多く、自らのキャリアを高めるためのコーチングやマーケティングなど「ビジネス講座」や、英語・フランス語など「語学講座」が人気なのに対し、男性は40代以降で時間的・経済的に余裕ができつつあり、さらに何かを学ぼうとする自己実現意欲の高い層が多く、「教養講座」や起業、園芸療法指導者、介護資格などセカンドライフのための「資格講座」への人気が高いと分析している。
ウィン・アクションの佐々木偉彰社長は「8月22日に関西版サイトを開設したばかりなので、京阪神のユーザーは全体の約15%にとどまっているが、梅田周辺に集まっているサテライトキャンパス設置校の掲載獲得に努め、関西圏でもユーザーを開拓していきたい」と意気込みを見せている。
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