「気軽に個展巡りを」-北船場周辺の14ギャラリーで同時に展覧会

「造幣局で桜を見た後はアートにも寄り道してもらえれば」と話す福住画廊の福住伸一郎さん

「造幣局で桜を見た後はアートにも寄り道してもらえれば」と話す福住画廊の福住伸一郎さん

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 肥後橋・淀屋橋・北浜・西天満の14ギャラリーが一斉に展覧会を開催するアートイベント「Festart Osaka(フェスタアート大阪)2009」が4月13日から始まった。

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 「Festart」は、「Festa(祭)」「Start(始)」「Art(美術)」の3語を組み合わせた造語。「これから大阪で美術の祭りが始まります」の意味が込められている。

 「東京や名古屋では同種の取り組みは見たことがあるが、大阪ではなかった。大阪の美術界を活気づけるために何かやらなければ」と、福住画廊(大阪市中央区高麗橋)の福住伸一郎さんが近隣のギャラリーに呼びかけたのがきっかけ。構想から準備に1年以上かけ、開催にこぎ着けた。

 陶芸、油彩、写真、デッサンなど各ギャラリーが得意とする異なる分野の作品を同時期に紹介することで、「今まで行ったことのないギャラリーにも足を向けてもらうきっかけになるし、話題性も生まれて広く一般の人にも知ってもらえるのでは」(福住さん)と期待を寄せる。

 「気軽にギャラリー巡りをしてもらえれば」と、ポスターやチラシに使用しているマップには、参加ギャラリーのほか、最寄り駅や周辺の目印になる建物、飲食店なども掲載。冊子では、各ギャラリーの特徴や出展作家のプロフィールを紹介するなどツール類にも工夫を凝らしている。

 「Festartがきっかけで、本町や心斎橋など大阪のほかのエリアでも同じような動きが生まれるなど、大阪の美術界を盛り上げる火種になればうれしい」(福住さん)とも。

 期間中、各ギャラリーではオープニングイベントや、「作家を囲んでギャラリートーク」などのイベントも開催する(イベントは一部有料、要予約)。

 開催は今月25日まで。入場無料。

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