日本郵便（東京都千代田区）など開発業者5社は3月7日、旧大阪中央郵便局敷地を含む大阪駅西地区で建設中の大型複合ビルの名称を「JPタワー大阪」、同ビル内の商業施設名称を「KITTE大阪」と発表した。

大阪ステーションシティ サウスゲートビルディングと結ぶ歩行者デッキ

　JPタワー大阪は、JR大阪駅の西側に位置する敷地面積約1万2920平方メートルに、商業施設、劇場、ホテル、オフィスから成る地下3階地上39階建ての大型複合ビル。高さ約188メートルで、梅田スカイビル（高さ173メートル）を超える高層ビルとなる。延べ床面積は、約22万7000平方メートル。「梅田3丁目計画（仮称）」として2020年9月に着工し、完工は来年3月を予定する。

　同ビルは、今月整備されるJR大阪駅西口改札（1階）に直結するほか、西梅田地区とJR大阪駅を結ぶ地下歩行者道路「ガーデンアベニュー」（地下1階）にも接続。2階に新設する約120メートルの歩行者デッキは、「大阪ステーションシティ サウスゲートビルディング」を経由して既存のJR大阪駅連絡橋口改札とも接続し、駅からのアクセスを向上させる。

　地下2階～地下3階は駐車場、地下1階～地上6階は約150店舗が入る商業施設「KITTE大阪」、6階は席数1200～1300席の劇場、7階～8階と29階～38階はJR西日本ホテルズ（京都市）とマリオット・インターナショナル（米メリーランド州）が提携する「オートグラフ コレクション」ブランドのホテル（418室）、11階～27階は基準階貸室面積が西日本最大級の約4000平方メートルあるオフィスで構成する。

　今年11月に、屋上庭園、フィットネスルーム、サウナなどを備えるオフィスフロアを先行オープンする。来年7月には、「日本のいいものや地域の食文化」をコンセプトにした商業施設「KITTE大阪」がオープン。ホテルと劇場の開場時期は、随時発表する予定。