阪急阪神ホールディングスが5月20日、梅田エリアの価値向上に向けた構想「梅田ビジョン」を発表した。
同日発表した2040年に向けた長期ビジョンで掲げる4つの戦略のうち、「関西で圧倒的No.1の沿線の実現」を実現するために策定した。2025年に開催される「大阪・関西万博」、2029年の開業を目指す「大阪IR構想」で大阪が注目を集めること、今年4月に大阪市が国の「スーパーシティ型国家戦略特別区域」に指定されたこと、3月に大阪市が「国際金融都市OSAKA戦略」を発表したことなどがビジョン策定の背景にある。
同ビジョンでは、梅田が「国際交流拠点(世界の人々が働きたい街、訪れたい街)」となることを目指すものとし、「そのためには、梅田ならではの独自価値により、『新産業創出拠点』『国際観光拠点』としての都市機能を実現する必要がある」としている。
同ビジョン実現に向けた取り組みとしては、「梅田1丁目1番地計画」(「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」として開業済み)、「うめきた2期地区開発事業」(2024年夏ごろ先行開業、2027年度全体開業予定)に続く大規模プロジェクト、「芝田1丁目計画」(時期未定)を発表した。
同計画では、「大阪新阪急ホテル」(2024年末ごろ営業終了予定)と「阪急ターミナルビル」の建て替えと、「阪急三番街」の全面改修を行う。具体的な開発計画は今後、行政など関係者と協議し決めるという。