阪急梅田ビルの誕生101年を記念した企画展「阪急梅田 駅と百貨店とお客様の101年」が現在、阪急うめだ本店9階の「阪急うめだギャラリー」で開催されている。
鉄道駅に百貨店などの機能を合わせた世界でも類を見ない「駅ビル」として、1920(大正9)年に誕生した阪急梅田ビル。同展では、梅田駅(現=大阪梅田駅)と阪急百貨店の101年間の歩みを101のトピックスにまとめ、パネルで紹介する。
阪急電鉄は1907(明治40)年、小林一三により「箕面有馬電気軌道株式会社」として創立。1910(明治43)年に梅田駅を開業し、鉄道の営業を開始した。1920(大正9)年の阪急梅田ビル開業を経て1929(昭和4)年には同ビル内に阪急百貨店を開設。1931(昭和6)年にはビル1階の東西を貫くモダンな梅田駅コンコースを完成させるなど、昭和初期には立て続けに梅田駅周辺施設の開発を進めた。
パネルではそのほか、京阪電鉄との合併と分離、1969(昭和44)年の阪急三番街オープン、1977(昭和53)年の阪急グランドビル誕生、1981(昭和56)年のビッグマン設置などを紹介。2006(平成18)年の阪急阪神の統合、2012(平成24)年の阪急うめだ本店の建て替えグランドオープン、今後予定している「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」の開業なども紹介する。動画放映コーナーでは、「北海道物産大会」など各時代の個性ある催しなど、当時のポスターを使った動画を上映する。
同店スペシャリティコンテンツ開発推進部の上田学さんは「おそらく地域の人も知らない情報がたくさんあり、阪急と梅田の歩みを学ぶ貴重な機会になっている。懐かしくもあり、逆に新鮮でもある展示で阪急に愛着を感じてもらい、未来をお客様と一緒に作っていければと思う。4カ所の動画放映コーナーやお子様向けクイズラリーなど楽しく学べる仕掛けもあるので、夏休みの自由研究にもお薦め」と話す。
入場無料。開場時間は10時~20時(最終日は18時まで)。8月23日まで。