焼き肉店「三代目 脇彦商店 本店」(大阪市福島区福島2、TEL 06-6940-6126)が、緊急事態宣言の影響で「元から酒を出さない焼き肉店」として再注目されている。
同店は、2018(平成30)年9月に業界初の「禁酒禁煙の会員制焼き肉店」としてオープン。「焼き肉の本当の味わい方を知ってほしい」という思いから「酒を提供しない」という斬新な営業スタイルを考案。オープン直後から予約3カ月待ちの人気店になった。2019年8月には、愛知・名古屋にも進出している。
今回の緊急事態宣言は、20時までの時短要請を求めるだけでなく、酒類を提供する飲食店に対して休業要請を求める内容も加わり、飲食業界では賛否両論の声が広がっている。同店は、普段から酒類を提供していないということもあり、緊急事態宣言期間中でも全体の予約数は大幅に減ることはなく、運営を行えているという。さらに、入店時の体温測定や「CO2測定器」の設置など、新型コロナウイルスの感染症拡大防止対策も徹底し、「お客さまから『徹底した対策で安心』といった声が多数寄せられている。特にファミリー層からの評判が良い」と、担当者の金内公一さんは話す。
通常の営業に加え、子どもも楽しめる「お子さまランチ」や、特上赤身肉、熟成霜降り牛が堪能できるランチ営業のほか、テークアウトも期間限定で実施中。
金内さんは「先の見えない状況ではあるが、今後も引き続き来店いただく全てのお客さまが安心して飲食を楽しめる空間で運営を続けていけたら」と呼び掛ける。
営業時間は11時30分~20時。緊急事態宣言発令の内容や各自治体の要請に従って運営中。