高さ5メートルの「巨大アマビエ」バルーンが4月8日、グランフロント大阪(大阪市北区大深町4)北館1階ナレッジプラザに出現した。
大阪で新型コロナウイルス感染者が増加するなか、「感染拡大防止を呼び掛ける象徴になれば」と設置された、高さ5メートルの巨大アマビエ。このアマビエは、本来昨年12月の「大阪・光の饗宴2020」で公開予定だったもの。新型コロナウイルス感染拡大防止のためイベントが中止になり、披露する機会が無くなったところ、「どこかで公開して欲しい」という要望が多数寄せられ、今回展示が実現した。
巨大アマビエは、アート事業やイベント事業を手掛けるアーティル(北区)がコロナの収束を願って企画。世界に向けて発信するため、海外でも活躍するファッションデザイナー・コシノジュンコさんにデザインを依頼した。「子どもが見ても怖がらないように」と気を配り、波をあしらったデザインを各所に施すほか、トーンを落ち着かせながらも、オレンジと黄色を採用してポップさも加えた。通常、バルーンは丸みを帯びたものが一般的だが、くびれを付けてスタイリッシュな見た目に仕上げた。
同社の三輪昌徳社長は「1年間こういった生活が続いていることから、若干慣れてきている部分もあると思う。このアマビエを見た皆さんが、感染拡大防止を意識できる存在になれたら」と力を込めた。
4月22日まで。