コロナ禍で一躍話題となった妖怪「アマビエ」をテーマにした「みんなのアマビエ展」が、大阪府立中之島図書館(大阪市北区中之島1)本館2階ギャラリースペースで開催されている。
「風アートプランニング」(天満3)の代表を務める泉井千恵さんが、知り合いの作家たちがSNSでアマビエの作品を発表しているのを見て、「一堂に集めたら楽しいのでは」と考え企画した同展。水彩画家の永山裕子さん、漆芸家の江藤雄造さんら25人のアーティストや、泉井さんと親交のある、桂米團治さんら米朝一門の落語家5人が参加する。
油彩画、水彩画、立体造形、陶芸、映像作品など、コロナ収束の願いを込めて制作した53点の作品を展示する。段ボールで作ったお面や、風で動く色鮮やかな立体作品、アマビエ型の酒器、漫画「ドラえもん」をオマージュした「アマビえもん」など、ユーモラスな作品も多い。展示作品は、全て撮影可能で、SNSで発信も進める。
約7割の作品は実際に購入も可能。価格は、2,420円と手頃な陶器の小皿から110万の絵画作品まで。館内のライブラリーショップでは、ポストカードや缶バッジなどのアマビエグッズの販売も行う。
泉井さんは「コロナ禍で展覧会やアートイベントの中止が相次ぎ、美術界も大きな影響を受けた。作家がアマビエを通して表現した、明るく希望に満ちた作品に触れ、元気になっていただければ」と話す。
開催時間は9時~20時(土曜、最終日は17時まで)。日曜・祝日休み。入場無料。9月19日まで。