阪急電鉄は3月13日、全線(神戸線・宝塚線・京都線)で最終列車の時刻を13~32分繰り上げるダイヤ変更を行う。
同社を利用する1日当たりの乗降人員はここ数年、横ばいで推移している。一方で23時以降の深夜時間について見ると、2016(平成28)年=9万1000人、2017(平成29)年=8万9000人(2016年比98%)、2018(平成30)年=8万6000人(同95%)、2019年=8万5000人(同93%)、2020年=4万8000人(同53%)と、数年前から徐々に減少しており、新型コロナウイルス感染症の拡大でその傾向が顕著になった。
今回のダイヤ変更では、神戸線の大阪梅田発・西宮北口行き最終列車「普通」を24時9分に16分繰り上げ、宝塚線の大阪梅田発・雲雀丘花屋敷行き最終列車「普通」を24時10分に15分繰り上げ、京都線の大阪梅田発・正雀行き最終列車「普通」を24時10分発高槻市行きに15分繰り上げるほか、各線の最終列車を13~32分繰り上げる。
同社では最終列車の営業終了後から初発列車の運行開始までの時間に線路や電気施設の保守作業を行っており、今回の終電時刻の繰り上げによりこれまで以上に時間を確保することができ、より効率的な作業工程を組むことができるとしている。