中之島にある文化施設14施設で2月6日~14日、音楽ライブやミュージアムツアーなどの特別プログラムを展開する。
企画した「クリエイティブアイランド中之島」は、堂島川と土佐堀川にはさまれた全長約3キロメートルの中之島に拠点を置く美術館やコンサートホール、国際会議場など14の文化施設で構成し、2019年に設立した。中之島エリアの文化施設や人、自然などを連携させたコンテンツ開発や創出する「創造的な実験島」を目指す。
今回が初開催イベントで、コロナ禍に対応し、オンラインを中心に10プログラムを行う。6日は、昨年7月に開館した文化施設「こども本の森 中之島」(大阪市北区中之島1)と「国立国際美術館」(中之島4)が、絵本と美術を比較しながら、作家たちの表現や造形について探る。12日は、船で中之島周辺をクルーズしながら、大大阪時代の近代建築から2022年早春の開館に向け建設中の大阪中之島美術館まで、各時代を代表する建築を解説する。
来場型イベントは、8日に2500人収容するフェスティバルホール(中之島2)を100人で貸し切り、客席を移動しながら、音の聞こえ方が場所によって変わる体験ができるツアー(2,000円、一部オンライン配信)を行う。アートアトリエB1(中之島1)では、写真家の野口里佳さんが徒歩や自転車、セスナ機など、さまざまな視点から中之島を撮影した写真を使ったポスター作品8点を展示する(今月28日まで)。
オンライン配信最終日の14日は、シンガーのSalyu(サリュ)さんが、中之島を舞台に3カ所で撮影したパフォーマンスを配信する。事務局担当者は「大阪中之島美術館開館に向け、島内のネットワークを築き、中之島を中心とした『大阪は文化の街』として知ってもらえるきっかけになれば」と話す。
全オンラインプログラムは公式ホームページで無料配信する。