国際スポーツ大会「ワールドマスターズゲームズ(WMG)2021関西」の組織委員会は10月28日、来年5月に予定していた大会を1年程度延期すると発表した。会場は中之島センタービル(大阪市北区中之島6)。
WMGは30歳以上であれば誰でも参加できる国際スポーツ大会で、1985(昭和60)年にカナダのトロントで初開催。今大会は35競技59種目が行われる予定で、国外2万人を含む5万人の出場者数を目標とし、1,100億円の経済効果を見込んでいた。
記者発表で井戸敏三会長は「万全のコロナ対策と入国規制の緩和という条件を満たせば開催できる」としながらも、「大会理念である『スポーツ、交流、ツーリズムを楽しむ』ことから乖離(かいり)することから延期を決めた」と話す。今後は各競技団体と調整し、2022年5月の開催を目指す。
井戸会長は「開閉会式の開催が課題。従来通りの方法では難しい。密にならないようオンラインで開催するなどもう1年かけて方法を探っていく」と意欲を見せる。