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大阪・関西万博のプロデューサー決定 落合陽一さんら10人が就任

記者発表の様子

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 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会(大阪市住之江区南港北1)が7月13日、大阪・関西万博のプロデューサーを発表した。場所はリーガロイヤルホテル(大阪市北区中之島5)。

意気込みを語る落合さん

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 プロデューサーは10人で、会場のデザイン・運営、8つのテーマ事業ごとに各1人が担当する。総合プロデューサーは決めず、すでに決まっているシニアアドバイザーと連携しながら、それぞれの知識や経験を生かした取り組みで万博の魅力を高めていく。

 会場デザインのプロデューサーを務めるのは建築家の藤本壮介さん。「いのち輝く未来社会のデザイン」という大阪・関西万博のメインテーマを会場のデザインで表現する。藤本さんは「万博は世界の文化が半年間集まるイベント。多様性を尊重しながら、どういう風景を残すか考えていきたい」と話す。会場運営を担うプロデューサーは、愛知万博でもチーフプロデューサー補佐として基本計画策定に従事した石川勝さん。石川さんは「過去の事例を参考にしながらも、それにとらわれないでチャレンジしていきたい」と意気込みを語る。

 パビリオンの展示などを担うテーマ事業プロデューサーには映画監督の河瀨直美さん、メディアアーティストの落合陽一さんのほか、生物学者の福岡伸一さん、アニメーション監督の河森正治さん、放送作家の小山薫堂さん、大阪大学名誉教授の石黒浩さん、音楽家の中島さち子さん、慶應義塾大学教授の宮田裕章さんが就任。「いのちを守る」というテーマを担当する河瀨さんは「自分のいのちを守るだけでなく、生きとし生けるものすべてに敬意を払うことが大事。共存していくことで心を豊かにできるのではないか」と話す。「いのちを磨く」というテーマを担当する落合さんは「リアルとバーチャルの融合がテーマ。物理的な線引きや規模にとらわれない作品を発表できれば」と展望を語る。

 記者発表ではプロデューサーの活動支援のため、大阪にプロデューサーオフィスを開設することのほか、世界中からアクセスできる「バーチャル会場」を検討していると発表。石毛博行事務総長はバーチャル会場について「クリアすべき障壁は多い」としながらも、「全世界80億人にリーチするためのチャレンジとして取り組んでいく」と意気込む。

 2025年大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、2025年5月3日~11月3日の185日間にわたり、大阪市の夢洲(ゆめしま)で開催する。2800万人の来場を見込み、約2兆円の経済効果を見込む。国内での大規模な万博の開催は2005(平成17)年の愛知万博以来で、大阪では1970(昭和45)年以来55年ぶりの開催となる。

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