43億円を投じ、改装を段階的に進めているホテルグランヴィア大阪(大阪市北区梅田3)が11月1日、フロント・ロビーと日本料理店「大阪 浮橋」「しずく」の2店をリニューアルオープンする。
リニューアルはインバウンド需要の拡大が背景。同ホテルは、客室の約7割がシングルというビジネス利用に特化した宿泊施設として1983(昭和58)年に開業したが、近年ではレジャー客が急増。年間宿泊者数は開業当初の19万人から38万人に倍増した。同ホテルではこうした動向を受け、全体を3期に分けた館内の全面リニューアルに踏み切った。
リニューアル1期ではフロント・ロビーを1階から19階に移設する。現行のロビーは宿泊客の増加や待ち合わせの利用などで日常的に混雑した状況が課題となっていた。移設後の面積は526平方メートル。現在の230平方メートルに比べ約2倍に拡張し、荷物を預かるスペースも倍増した。
日本料理店「浮橋」は店名を「大阪 浮橋」に変更し、「なにわ黒牛」をはじめとする地元ならではの食材を使った料理を中心に提供する。店内は完全個室化し、高まる個室ニーズに対応する。部屋数は13室。「しずく」はランチに女性向けのメニューをそろえるほか、ディナーはパーティープランなどを用意し、小グループゲストへの対応を強化する。席数は88席。
1階部分を中心に改装するリニューアル2期は2020年5月に、21~26階の客室を中心に改装するリニューアル3期は2022年4月に完了する予定。