「スペイン横丁」をうたうキッチン&マーケット第2弾「merca PASEO(メルカ パセオ)」が5月15日、JR福島駅高架下の新スポット「ふくまる通り57」内にオープンした。運営はきちり(東京都渋谷区)。
2018年4月、第1弾が大阪・梅田の商業施設「LUCUA 大阪」にオープンした「キッチン&マーケット」。地下2階「ルクア フード ホール」の核テナントを担っており、広報の松永梨恵子さんは「オープンから1年。売り上げ、客足ともに好調」と軽快な口調で話す。
第2弾となる「メルカ パセオ」は、スペインの「はしご文化」と、日本の横町を融合した同社考案の「スペイン横丁」がテーマ。片側長さ約30メートルにわたり「パエリア」「ピッツァ」「ハム&チーズ」「タパス&ピンチョス」「ローストミート」の5ブースが連なる。総席数は50席。購入したメニューは店内や屋外テントエリアで自由に飲食できる。
目玉は、肉系から魚系まで20種類以上がそろう本格的なピンチョス。1本162円で、グループ向けに盛り合わせも用意する。ピンチョスの串で当たりが出たら、自分たち以外のグループへピンチョスかオリジナルドリンクをあげられる仕掛けも。仕掛けの意図について、平田哲士社長は「隣同士のグループが仲良くなれるきっかけづくりにしたい」と話す。
そのほか、片手でつかみ取りしたアサリをそのままスペイン蒸しにする企画や、ワインボトルを高い位置からグラスに注ぐ「チャコリ」など、客同士が盛り上がる仕掛けを散在させた。
「パエリア」ブースでは、イベリコ豚やイカ墨など4種類を用意。「ピッツァ」ブースでは、チーズを通常の3倍使ったピザや、ピザ窯で作るアヒージョ「ピザガマージョ」を提供。「ハム&チーズ」ブースでは、生ハムやチーズの削りたてをそのまま実食できる。「ローストミート」ブースでは、ロテサリーマシンで、鶏・豚・牛を回転させながら丸焼きにし、目の前で切り落として提供する。
アルコール類は、100種類のスペインワインや自家製サングリアのほか、パッケージに特徴があるスペインビールなど幅広く取りそろえた。
平田社長は「福島は個店が光るようなエリア。通りにある店と一緒になって、エリア全体が光るよう盛り上げていきたい」と話す。
営業時間は10時~23時。