グランフロント大阪(大阪市北区大深町)で2018年4月に始まった開業以来初の大規模リニューアルが3月14日、南館地下1階に増床した飲食街「うめきたセラー」の開業をもって完了した。
2013年4月26日に街開きしてから今年で6周年を迎える同館。売り上げは5年連続で増加し、2017年度は過去最高の473億円だった。オフィスで働く人や店員を含めると1日約12万人、年間約5400万人が訪れる。2018年4月の5周年を機に、初となる大規模リニューアルに着手した。
うめきたセラーの南館エリアは「使い勝手の良い日常食」がテーマ。飲食・食物販9店、文具店・シャツ専門店など4店の計13店がオープンし、共用部を含むとイートイン約350席を新設した。
グランフロント大阪のSC運営事務所の山下正人支配人は「この5年で周囲にタワーマンションが増え、さまざまな人が訪れるようになった。当館屈指の人気ゾーン『うめきたセラー』をより日常使いしてもらうのが狙い」と話す。
新店の一つ、ハワイの人気スイーツ店「バナン」は横浜に次ぐ国内2店舗目。今秋までの期間限定出店で、バナナの甘みだけで作るパフェ感覚のソフトクリームを販売する。席はなくテークアウトのみ。
メニューは「オリジナル(バナナ)」(S=680円、M=980円)、「アマゾン(アサイー)」(S=700円、M=1,000円)など。日本での運営を担うシフターズ(川崎市中原区)の佐野豊さんは「バターも乳製品も使わないため、とてもヘルシー。罪悪感なく食べられるはず」と話す。
タリーズコーヒージャパン(東京都新宿区)は、紅茶を拡充した「タリーズコーヒー&TEA(アンドティー)」を大阪初出店した。「&TEA」業態は、全国約700店の同社店舗のうち5店舗のみの新業態。2017年10月、横浜元町に1号店を開いた。
同社広報の山口さほりさんは「以前、限定販売したロイヤルミルクティーの好評がきっかけ。主婦層や『アイスコーヒー続きは避けたい』という人のニーズが予想以上に高かった」と話す。店づくりではティーバッグを独自開発したり、提供時の品質を保つルールを作ったりと研究を重ねたという。
「クオリティダージリン」(500円)、「フレンチバニラロイヤルミルクティー」「ハニーロイヤルミルクティー」(以上、480円)など常時13種類の紅茶のほか、季節限定品を用意する。席数は49席。
そのほか100年以上続く奈良県吉野の農園が直営するフルーツパーラー「堀内果実園」では、果物をたっぷり使ったサンドイッチや、缶詰を使わず国産の果物だけで作る「ミックスジュース」を提供する。店舗面積は51平方メートル。席数は17席。
営業時間は10時~22時。