関西を中心に活動する写真家manimanium(マニマニウム)さんの個展「36.7℃」が2月22日から、中崎町のアトリエ「ARTspace&BAR アトリエ3月」(大阪市北区中崎西4、TEL 090-9874-0415)1階のギャラリースペースで開催されている。
2012年から活動を始め、若年層を中心にSNS上で人気を集めるマニマニウムさん。デジタルカメラを使用し、人物を幻想的に撮影することに特化している。今回はマニマニウム名義での初めての個展となる。
同展では、マニマニウムさんがSNS上で植物や食べ物、人間の一部にフォーカスして「#命のヌード」として発信しているシリーズを展示。展示する写真はA3・A4サイズのもの約70点。鶏肉をアップにしたものや苺の断面、掌や目など体の一部にフォーカスしたものなど、生き物ならではの生々しさが特徴。マニマニウムさんは「日頃から、植物や野菜が生き物として扱われていないことに疑問を抱いていた。地球上にあるものは同じ土俵にあるのではないかと思い、全ての生きものの温度感を表現した」と話す。
写真は全て販売を行う。A3サイズ=3,000円、A4サイズ=1,500円、額縁入り=5,500円。売れた場所には新たな写真を追加し、売れる度に内容の変化を楽しめるよう工夫する。「表現としての写真を買う文化を身近にする」狙いだという。写真集(2,000円~)やステッカー(100円)も販売する。
ギャラリーオーナーの原康浩さんは「普段は絵画やイラスト、現代美術作品を展示しており、写真の企画展は初めて。普段SNS上で見てきた彼女の写真の展示がどんな反応があるか、非常に楽しみ」と期待する。マニマニウムさんは「普段身近にあって気づかないものばかりを展示している。何の写真か当てることも楽しんでもらえたら。ぜひ気軽に見に来てほしい」と呼び掛ける。
開催時間は15時~19時(土曜・日曜・祝日は13時~)。今月26日まで。