全国各地から駅弁を集めた「阪神の有名駅弁とうまいもんまつり」が1月23日、阪神梅田本店(大阪市北区梅田1)8階催場で始まった。
2001年から毎年開催している同催事は、今回で19回目。年間で最も人気が高い同店の、名物催事として知られている。今年も、全国各地の駅弁約260種類が一堂に集結。開店前には、人気駅弁である広島県・宮島口駅の「うえの あなごめし」(各日800食)の整理券配布列に、約150人が列を作った。
今年は、2014年にミシュランガイドの1つ星を獲得した「寿司 竹本」(福岡県九州市)が監修・考案した弁当「折鶴」(1,500円、各日11時30分頃到着)が初登場。鯛めしや、西京焼きなどが楽しめる彩り豊かな弁当に仕上げた。通常は、JR九州の特急「ゆふいんの森」号の乗客に限り提供しており、今回初めて車外で販売する。
そのほか、九州駅弁グランプリ3連覇の「カイロ堂」が販売する佐賀県・武雄温泉駅の「佐賀牛ローストステーキ&ローストビーフ弁当」(1,998円)や、本ズワイガニの棒肉、爪下棒肉、ほぐし身、爪の4種類をのせた北海道・小樽駅の「本ずわいまるごとのっけ飯」(1,890円、各日500食)など、肉や海鮮の弁当も豊富にラインアップ。会場では、全23店舗の実演販売も行う。
兵庫県・西明石駅の「ひっぱりだこ飯」(1,080円)も登場。明石だけでなく、アナゴが入った広島版(1,100円)、めんたいこが入った福岡版(同)も用意する。ウシ型のフタを開けると「モーモーモー」と鳴く兵庫県・和田山駅の「モー牛牛づめ弁当」(1,580円)は18年ぶりに同催事に復活する。
昨年好評だった立ち売りおじさんに加え、今年は立ち売り女子が登場。40年間続けた弁当の立ち売りを今年で引退する菖蒲豊實(しょうぶとよみ)さん(熊本県人吉駅)と、立ち売り1年目の千葉晶さん(北海道旭川駅)が駆け付け、会場を盛り上げる(立ち売りは23日~26日のみ)。
同催事担当の大田勝彦さんは「鉄道が高速化するなど、駅弁離れしているのが現状。この催事をきっかけに、少しでも多くの人に知ってもらえたら」と話す。
営業時間は10時~20時(最終日は16時まで)。今月29日まで。