JR西日本(大阪市北区)は10月2日、大阪駅の中央改札口でAI技術を使った案内ロボットの実証実験を始めた。
鉄道案内所横に設置されたロボット(日本信号製)は、高さ58×幅35×奥行き37センチ(全体は高さ180×幅70×奥行き100センチ)。ブースの上部に集音マイク、ロボットの下部に人検出カメラ、頭部に顔検出カメラを搭載する。
前に立ってあいさつすると起動し、同時に使う言語を判別する。「トイレはどこ」「USJに行きたい」などと話し掛けると、何番線乗り場へ行けばよいかといった情報を、子どものような声で案内する。
実証実験で案内できる場所は、普段から尋ねられやすい駅内60件、駅外40件に限られるが、技術的にはさらに多くの登録が可能。
JR西日本の担当者は「どんな会話があるかをテストするのが目的。AIを活用することで、答えられないやりとりや言葉の揺らぎといった情報を蓄積して学習し、次につなげられる」と話す。「有人と無人で役割分担の可能性を探っていきたい」とも。
第1回実験は今月4日まで。以後、テレコメディア(今月16日~18日)、日立ビルシステム(同30日~11月1日)、モノゴコロ(同13日~15日)製と設置機器を替えて全4回・計12日間にわたり実験する。