阪神梅田本店(大阪市北区梅田1)に6月1日、新棟となる1期棟がオープンし、開店前から長蛇の列ができた。
2021年秋の全面開業を目指し、2期にわたって建て替え工事を進めている同店。1期棟は地下1階~地上9階の10フロアで構成。特徴的な格子状の外観で、すきまからは自然光が差し込む。
初日は開店前から約2500人が列をなし、オープンすると従業員がハイタッチで客を迎え入れた。関西初出店となる1階路面の人気ハンバーガーレストラン「シェイクシャック」には一時150人以上の行列ができた。
阪急うめだ本店の高級志向とは対照的に、同店では日常性を前面に打ち出す。中でも食物販フロアを地下1階だけでなく地上1階に広げるなど、食分野を充実させて「食の阪神」を強調する。
地下1階には「立ち食いの聖地」と呼ばれる名物ゾーン「スナックパーク」が復活。「阪神名物いか焼き」(いか焼き)、「ちょぼ焼き」(たこ焼き)、「立ち喰い魚ふじ屋」(海鮮)、「御座候」(回転焼き)、「たまご丸」(オムライス)、「魚がし日本一」(すし)、「ローマ軒」(焼きスパゲティ)、「道頓堀 赤鬼」(お好み焼き)、「うまかラーメン」(ラーメン)、「天ぷらの山」(天丼)、「てんぼう」(うどん)、「みらく」(焼き肉丼)、「カドヤ食堂」(中華そば)の13店(うち新店8店)が出店する。
1階には、毎日約400種類のワインを試飲できる「リカーワールド」や、常時15種類の食パンと日・週替わりのパンを提供する「パンワールド」を設けた。2~6階は婦人服・雑貨を中心に構成。7階の「ライブキッチン」では調理の実演を通してキッチン用品を紹介する。8階はイベント場と常設の「阪神タイガースショップ」、9階は美術品売り場となる。
集客では従来の50~60代を中心に、近隣で働く30~40代女性も取り込んでいく考え。同店販売促進部ゼネラルマネジャーの松下直昭さんは「お客さまの数と、接客する販売員の姿に、涙が出るくらい感動した。お客さまの期待に応え、毎日の助けになる店を目指したい」と話す。
営業時間は10時~20時(金曜・土曜、6月1日~9日と29日・30日(地下1階~5階のみ)は21時まで)。