阪急梅田駅の商業施設「阪急三番街」北館地下2階に3月28日、飲食エリア「ウメダ フードホール」が開業するのに先立ち、26日に館内が公開された。
ソファ席、ボックス席、カウンター席、立ち食い席など多種多様な約1000席を全て共用で配置した総面積約2300平方メートルの同エリア。どの位置に立っていても必ず机・椅子が目に入るように工夫されている。
客は店頭で料理を受け取り、自分で席まで運ぶ。席部分は阪急阪神ビルマネジメントが管理。専門のホールスタッフが巡回し、清掃や客への声掛けなどを担当する。
ゾーンは5タイプあり、ゆったり過ごしたいときには「バルゾーン」、家族・友人とにぎやかに話したいときには「美食ゾーン」など、シーンに応じて使い分けできる。
かねて梅田エリアで指摘されてきた「滞留空間の不足」に対応。リニューアル前の北館地下2階は飲食フロアながら南北に抜ける通路としての色合いが濃く、エリアとしての方向性に欠けていた。
阪急三番街館長の小畑英之さんは「北の外れにあり、立地的にも厳しい場所。いびつな形状を逆手にとってゾーン構成に生かし、オフィスワーカーのランチ需要など新たな層の取り込みを狙う」と話す。
店舗は、「鳥焼き・蕎麦(そば)・おでん 一重」「天丼・天串・串カツ いしのや」「ニューヨーク デリ スタイル」「大阪梅田 花火寿司(すし)」「ラグー」「リエント楽韓堂」「イタリアンダイニング ペスカ」「アンドコーヒーメゾンカイザー」「バーンサイドストリートカフェ」「果香×ツル商店」「お米料理 リゾット☆スター」「宮武讃岐うどん」「大阪・堂島とろ家」「正式担担麺美食庁 四川辣麺」「名古屋名物 みそかつ 矢場とん」「麺や マルショウ」「1ポンドのステーキハンバーグタケル」「ヨーキーズクレープリー/シュクレフ」の18店。
小畑さんは「『フードコート』との違いは高級感。セルフサービス型は同じだが、しつらえにこだわり、「とがった」店舗をそろえた。大人が落ち着いて食事できる空間になった」と話す。
営業時間は10時~21時(飲食は23時まで)。