大阪・堂島に3月23日、ワインセラーの共用を打ち出した酒販店「ワインリスト堂島店」(大阪市北区堂島浜1)が関西初出店した。運営はブライダル事業などを手掛けるエスクリ(東京都港区)。
近隣小規模店のワインセラー代わりとなる同事業。2017年11月に東京・新橋の店から始め、今回2号店をオープンした。道端に置かれた3~4平方メートル程のコンテナがワインセラー。内部は空調管理され、ワイン200本以上を貯蔵する。一般客と飲食店の双方に販売する。
同店にはソムリエ2人が所属。飲食店は「走って5分以内に着ける店」を登録対象とし、注文を受けるとソムリエが自ら出向いてテーブルでの提供にも応じる。グラスの貸し出しやメニュー作成も対応。店側はワインの在庫やソムリエの雇用を省けるメリットがある。
同社は「ワインの適正な保存方法、知識の不足から、ワインの提供に消極的な店舗が少なくない。ワインを扱うストレスの軽減につなげたい」と説明する。
販売は独占契約を結んだ銘柄17種類に限るため、地域の酒販店とは競合しないという。価格帯は高いもので1本1万1,000円程度。全国31の結婚式場を運営するスケールメリットを生かし、オーストラリアなどから直接仕入れる。
同社オペレーション本部の齋藤浩一さんは「ワインの醸造技術は世界的に革新を続けている。知名度と品質が一致しないところまで来ている」と話す。
北新地店の出店も計画中。全国では今後2年で100店のオープンを目指す。
営業時間は17時~23時30分。土曜・日曜・祝日定休。