大阪・中之島の「フェスティバルシティ」(大阪市北区中之島3)西棟4階に3月21日、「中之島香雪美術館」がオープンする。
「香雪」は、朝日新聞の創業者で、館内所蔵品の多くを収集した村山龍平(1850年~1933年)の号。神戸市にある「香雪美術館」(東灘区)の分館に位置付ける。床面積は962平方メートル。
収蔵品は、「菩薩半跏思惟(ぼさつはんかしゆい)像」をはじめとする仏教美術や、葛飾北斎筆「肉筆画帖」といった中近世絵画、書跡、茶道具、武具などと幅広い。1年・5期に分けて重要文化財19点、重要美術品22点を含む収集品約300点を公開する。
天井高4.5メートルの展示室(470平方メートル)には、開口部52.5メートルの展示ケースを配置。透過性が高い低反射加工されたガラスで、隔てを意識せず鑑賞できる。
重要文化財・旧村山家にある茶室を原寸大で複製した「中之島玄庵(げんなん)」(134平方メートル)は常設展示する。カヤ材を使い、露地にある飛び石の色形に至るまで忠実に再現した。
開館時間は10時~17時。入館料は、一般=900円、高校・大学生=500円、小・中学生=200円。月曜休館。