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大阪・中崎町で「サイレント映画祭」 全作ピアノ伴奏の音付きで

「プラネット・プラス・ワン」の入り口

「プラネット・プラス・ワン」の入り口

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 大阪・中崎町のミニシアター「プラネット・プラス・ワン」(大阪市北区中崎2、TEL 06-6377-0023)で12月28日、全作ピアノ生演奏付きの「サイレント映画祭」が始まった。

「中崎町サイレント映画祭」スケジュール

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 レモンイエローの外壁が印象的な「パイロット・ビル」2~3階にある映画資料図書館。1995年に映画プロデューサーの富岡邦彦さん、安井喜雄さん(神戸映画資料館館長)が開設し、2005年に堂山町から移転した。現在は富岡さんが代表となり、週末に映画黎明(れいめい)期のサイレント映画や貴重な未配給映画を2階上映室で公開している。

 普段来館するのは映像作家や熱心な映画ファンが中心。「すばらしい作品の数々を、もっと一般に紹介したい」と、1895年にフランス・パリでリュミエール兄弟が世界最初の映画を公開した12月28日「映画の誕生日」に合わせ、同館初の映画祭を開く。

 上映するのは過去好評だったものを中心に11作品。映画史が分かるように構成も考えた。冒頭に5分程度の解説を入れ、日本語字幕付き・オリジナルの映写速度で上映。ピアノは370作品以上の演奏経験があるサイレント映画伴奏者・鳥飼りょうさん、語りは小谷可南子さんが務める。

 「『サイレント』といっても、当時の客は無音で映画を見たのではなく、ピアノ伴奏があったり、語りが入ったり、声を上げたり、今よりずっとにぎやかに楽しんでいた」と富岡さん。

 「初期の映画は今より確実に面白い。一大産業として莫大(ばくだい)な予算を投じ、それに見合う収入があった当時の作品からは、作り手と役者のすごい熱量が伝わってくる」と話し、来館を呼び掛ける。

 席数は35席。料金は、一般=1,500円、学生=1,300円、20歳以下=800円。入館は、1階カフェの左隣にある茶色扉から2階へ上がる。

 今月31日まで。

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