「コンテナくん」が世界中を旅する作品-淀屋橋のギャラリーで油彩展

淀屋橋の「ギャラリー新居」で、「コンテナくん」をテーマにした作品約30点を展示する「谷川夏樹展 TRANSPORT」を開催中。作家の谷川夏樹さん

淀屋橋の「ギャラリー新居」で、「コンテナくん」をテーマにした作品約30点を展示する「谷川夏樹展 TRANSPORT」を開催中。作家の谷川夏樹さん

  • 0

  •  

 淀屋橋の「ギャラリー新居」(大阪市中央区伏見町4、TEL 06-6222-3023)で6月9日から、コンテナをテーマにした油彩展「谷川夏樹展 TRANSPORT」が始まっている。

[広告]

 作家の谷川夏樹さんは「大阪港に詰まれたたくさんの海洋コンテナの色彩や形、機能、世界中を旅することなどにロマンを感じたことがきっかけ」で、2000年から「アースコンテナ」の活動名で作家活動を行っている。

 谷川さんが「『箱(コンテナ)』に人格を与えたらどうなる?」と考えて生まれたのが「コンテナくん」。「癒し系の優しいキャラクターで、生まれながらの旅人だけど1人ではどこにも行けない」(同)という。

 同ギャラリーにはこれまでの作品の中から約30点を展示し、「コンテナくん」がクレーンでつるされたり、トレーラーに乗って運ばれたりしながら、沖縄、函館、ハワイ、ドイツなど国内外を旅する様子が明るい色彩の風景の中に描かれてる。

 作品の主人公「コンテナくん」はキャンバスにとどまることなく、2004年には初めて、実際に食料を運ぶ冷蔵コンテナにライブペインティングが行われた。昨年はNPO法人からの依頼でモンゴルに絵本を送るコンテナに描いたり、函館では子どもたちと一緒に鉄道用コンテナに描いたりするなどの活動を行っている。同ギャラリーでは、これらの社会活動や「コンテナくん」が運ばれる様子などもDVD映像で紹介している。

 同展のタイトル「TRANSPORT」には、「港と港をつなぐ交流」「ロマンあふれるコンテナくんの旅に寄せる思い」などの意味が込められているという。谷川さんは「作品がさまざまな意味で新たな交流を生み出すことを願う」と話す。「今後も人とのつながりの中で、実際に『コンテナくん』を描く活動も行っていければ」とも。

 営業時間は10時30分~18時30分。日曜定休。今月27日まで。

作品(1)「My name is EARTH CONTAINER!」(関連画像)作品(2)「Slow Hwy.」(関連画像)実際のコンテナにペイントする様子(関連画像)アースコンテナ(谷川夏樹さん公式サイト)ギャラリー新居

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース