新梅田シティ「中自然の森」にホタル2,500匹放流-見ごろは20時ごろ

放流され移動し始めたゲンジボタル

放流され移動し始めたゲンジボタル

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 新梅田シティ地下1階「中自然(ちゅうしぜん)の森」(大阪市北区大淀中1、TEL 06-6440-3899)で6月6日、今年1回目のホタルの放流が行われた。主催は新梅田スカイビル内の商業テナント28店舗からなる「ファンファンプラザテナント会」。

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 同イベントは、1994年から14年間にわたり毎年6月に成虫のホタルを放流する、初夏の名物イベントとして定着している。期間中は「子どもに見せてあげたい」という親子連れやカップルなど、幅広い層が毎年訪れているという。

 同イベントはホタルの繁殖を目的にしたもの。春までにも幼虫約1,000匹の放流を行い、森の管理をしている積水ハウス梅田オペレーションが水質管理やゲンジボタルの幼虫が餌にするカワニナ(淡水性の巻貝の1種)を放流するなど、ホタルが産卵・成育する環境を整え続けている。その結果、3年目ごろから「中自然の森」で生まれ育ったゲンジボタルが確認されているという。

 放流初日は「中自然の森」内、入口正面の川に近い水辺の草に成虫を放した。今後7回に分けて、期間中2,500匹の成虫を放流する予定。ホタルは「雨の日は葉の下に隠れてしまい見えにくく、暑いのも苦手なので曇りの日の日が暮れた20時ごろが一番見えやすい」(同社)という。「多くの人に楽しんでほしいので、捕まえて持って帰ったりしないでほしい」と呼びかける。ホタルの鑑賞は6月6日~中旬ごろ、日没~22時まで。入場無料。

 中自然の森は、新梅田シティの南部分に位置する、約3,800平方メートルの森。約50種2,100本の樹木が植えられ、カエル、セミ、トンボ、魚などさまざまな生き物が生存している、都会の中で自然の生態系が形成されつつある貴重な場所。新梅田シティ北側に位置する「新・里山」とともに、環境デザイナー吉村元男さんの設計によって造られた。

ホタルが放流された「中自然の森」内(関連画像)梅田スカイビル太閤園でホタル鑑賞イベント-チャペルで「フィーリングアーツ体験も」(京橋経済新聞)山口にホタルシーズン到来、一の坂川で「ほたる鑑賞の夕べ」(山口経済新聞)新梅田シティで園児らが農作業体験-サツマイモの苗を植え付け(梅田経済新聞)

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