グランフロント大阪(大阪市北区大深町)の「ザ・ラボ」で8月7日、ビリケンさんに会話機能を搭載したロボット「ビリケンロイド」が披露された。
子どものような体格と表情で、足裏を突き出して座る幸運の神様、ビリケンさんのロボット版。高さ50センチ、頭は金髪のモヒカン刈りで、肌は白い。人がいる方に顔を向けたり、足裏を触るとくすぐったそうに動かしたりする。台座に置かれた黒電話の受話器を取ると会話が始まり、「名前は?」「どこから来たん」など4~5問の質問を受けた後、回答を基に占ってくれる。
開発したのは画像・音声認識技術を持つNTTメディアインテリジェンス研究所と、介護ロボットなどの制作技術を持つマッスル。上部にカメラが設置されており、画像から性別や年齢層を認識。さらに、質問を重ねて音声情報を収集し、会話を成立させる。
同日のお披露目式にはNTTメディアインテリジェンス研究所の小澤英昭所長、マッスルの玉井博文社長、通天閣観光の西上雅章社長らが出席。玉井社長は「仕事を受けてから、よく考えるとビリケンさんに首が無いことに気付いた。これは私たちロボット屋にとっては難題だったが、何とか様になって良かった」と話す。西上社長は「素晴らしい出来栄え。できれば、何年か後に通天閣にもこういうものが欲しいと思う」と話した。
ただし、開発途上ということもあり、トンチンカンな受け答えをする場面もあって、司会が「まだ生まれたばかりで、頭が混乱しているようでして」とフォローする一幕もあった。
入場無料。11月30日まで。