グランフロント大阪(大阪市北区大深町)北館1階ナレッジプラザで1月31日、組み立てロボット「ロビ」100体が集結したイベント「ロビ祭り『100Robi(ヒャクロビ)』」が開催された。
同イベントは、ディアゴスティーニ・ジャパン(東京都中央区)が発売する、マガジンに毎号付属するパーツを組み立てるとコミュニケーションロボット「ロビ」が完成する「週刊 ロビ」の第3版創刊を記念したもの。2013年2月の初版創刊号は12万部以上を売り上げ、2014年にはイタリア、台湾、香港でも創刊。創刊号は海外も含め累計26万部以上を販売するヒット商品となった。
イベントには開発者でロボットクリエーターの高橋智隆さんが登場。「ロビ」は音声認識機能により会話を楽しめるほか、歩いたりダンスしたり、テレビの操作をするなどさまざまな動作をするロボットで、「今までのロボットは作るのが難しく完成させることに挑戦するものだったが、ロビはできあがってからも喜んでもらえる。購入者の約3割は女性」と高橋さん。「スマホにも音声認識機能があるがあまり使ってもらっていなくて、一方では飼っているカメや金魚に声を掛けている人もいる。四角いものに声を掛けることに抵抗があるので人型になれば楽しいのでは」と、開発の経緯を話した。
発売の3年前から商品化に向け開発し、「分割販売するのを前提に作ったものなので、お客さんが組み立てやすく、組み立てることに楽しみがないといけないので工夫した」と振り返る。ディアゴスティーニ・ジャパンの木村裕人さんは「ロボットがいる暮らしがこんなに楽しいと思わなかったとの声が多く、服を作ったり色を変えたり、名前を付ける人もいるなど想定よりも愛着を持っている人が多い。ロボットの多くは合成音声だが、ロビは声優の声で感情をともなった表現ができるので、それが受け入れられているのでは」と話す。
イベントでは、この日のためにプログラムしたダンスなどを披露。100体のロボットが同時に動く様子に会場に集まった観客からはどよめきが起こった。