ブックファースト(大阪市北区)は1月8日、全43店舗で販売した部数を集計した「ブックファースト2013年書籍年間ランキング」を発表した。対象期間は2013年1月1日~12月17日。
文芸書、ビジネス書、新書、文庫、実用書、コミックの6部門のベスト100を発表。文芸書では、村上春樹さんの「色彩をもたない多崎つくると、彼の巡礼の年」が1位となり、2位に池井戸潤さんの「ロスジェネの逆襲」、3位・4位に百田尚樹さんの「海賊とよばれた男」の上巻と下巻がランクインした。
文庫では、百田尚樹さんの「永遠の0」が1位に、2位・3位には池井戸潤さんの「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」がそれぞれランクインした。「文芸書は単品のベストセラーや話題書より、百田尚樹さんや池井戸潤さんなど著者が注目され、既刊本も含め多くの方に支持されたことが特徴的な一年だった」と企画部仕入企画担当者。「映像化との連動は今や珍しくはないが、ここまで社会的な現象となった例も珍しい。上位作品に2011年、2012年刊行のロングで売れている作品が入っていることも特徴的」と評する。
ビジネス書では佐々木圭一さんの「伝え方が9割」、新書では林真理子さんの「野心のすすめ」、実用書では近藤誠さんの「医者に殺されない47の心得」がそれぞれ1位に輝いた。「ビジネス書は例年と変わらず、自己啓発書やビジネススキルを高めるためのノウハウ書が上位に入っている。松下幸之助著『道をひらく』(33位)、D・カーネーギー著『人を動かす 新装版』(57位)など10年以上も前の作品もランクインしている。いつの時代も道しるべとなる作品は求められているのでは」と同担当者。
コミックでは、1位~4位を尾田栄一郎さんの「ONE PIECE」、5位~7位を諫山創さんの「進撃の巨人」が占めた。