阪神梅田本店(大阪市北区梅田1、TEL 06-6345-1201)8階催場で12月27日、「サンダーバード博 in 阪神」が始まった。
1965年にイギリスで誕生し、日本では翌1966(昭和41)年にテレビ放送された同特撮作品。世界各地で発生する災害や事故から、最先端の科学技術によって開発されたスーパーメカを駆使して人々を救う国際救助隊の活躍を描いた作品で、2065年を舞台に展開する。子ども向け作品でありながら、人形らしさを消す工夫、汚れた加工を施すなどリアリティーを追求し、放送当時から幅広い世代に親しまれてきた。
同展では、映画「サンダーバード6号」で撮影に使用されたアラン・トレーシーや1990年代のCM用に制作されたレディ・ペネロープの人形など、貴重なコレクションが並ぶ。「特撮メーキングギャラリー」では制作時のこだわりやエピソードを紹介し、特撮セットでは1号が空を飛ぶシーンや4号が水中で活動するシーンがどのように撮影されていたかがわかる動きのある展示とした。主要メカをはじめ、展示物は国内の愛好家や造形家の協力により集められた。
「ボックスアートギャラリー」では、小松崎茂さんが手掛けたプラモデルの箱絵の原画を展示。撮影コーナーには1号の操縦席を用意し、上映コーナーではブルーレイ映像を上映する。先端科学技術展示では、同作で描かれた未来の最先端技術と今の日本の先端科学技術を比較しながらパネルで紹介。3D映像コーナーでは、本編の名シーンを3D映像化し上映する。
物販コーナーでは、クリアファイル(294円)、卓上カレンダー(525円)などの会場限定品や、プラモデル、ポストカードなど約180アイテムを販売。
東北新社の有吉篤史さんは「こだわりのある当時の撮影技法をぜひ見ていただきたい。東京開催時は、3Dも新たに作るのではなく本編の映像を3D化しているのが良かったと好評だった」と話す。
開催時間は10時~20時(31日=18時まで、2日~4日=21時まで、7日は17時まで。入場は閉店30分前まで)。1月1日休業。入場料は、一般=500円、学生=300円、小学生以下無料。1月7日まで。