積水ハウス(大阪市北区大淀中1)は6月17日、同社本社のある新梅田シティに巨大緑化モニュメント「希望の壁」を設けると発表した。
建築家・安藤忠雄さんの発案を受け、賛同した同社が進める同緑化プロジェクト。新梅田シティ北側に広がる約8000平方メートルの「新・里山」の東側に、高さ9メートル、長さ78メートルの緑の壁を設置する。壁の両面はプランターとステンレスネットで構成し、開花時期の異なる草木を配置することで季節に応じて表情の変わる緑化モニュメントになるという。
「自然との共生」をコンセプトにした住宅づくりを進める同社では、住まいの庭に適した自生種、在来種を植えることで地域の生態系保全に貢献しようとする「5本の樹」計画に取り組んでおり、同モニュメントにも同地に適した樹種を植栽。「環境活動や生物多様性の保全に関心を寄せる機会」を創出することを目指すという。
「巨大な壁ができることで閉鎖的になるのでは」との問いには、「希望の壁は通り抜けられるデザインになっているので、里山の広がりや緑の豊かさをより感じてもらえると思う」と広報部の近藤公一さん。工事は5月から始まっており、9月下旬の竣工を予定する。