阪急うめだ本店（大阪市北区角田町、TEL 06-6361-1381）10階「うめだスーク」中央街区に3月27日、文具メーカー「コクヨ」のコンセプトショップ「コクヨハク」がオープンした。

限定カラー測量野帳

　文房具の歴史を紹介するとともに同社の最新文具を体感することができる同ショップ。物販以外のアート作品展示、歴史紹介、ワークショップなど情報型のショップを展開するのは初めて。

　1905（明治38）年、和式帳簿の表紙を製造する「黒田表紙店」として大阪市西区で創業した同社。地味で利益の少ない「カスの商売」と言われたが、「世のため人のために役立つ仕事を」と事業に励み、最初は下請けで帳簿の表紙だけを製造していたが、後に帳簿そのものの製造に取り組み事業を拡大した。1913（大正2）年からは、オーダーメードが普通だった洋式帳簿を既製品として発売し、王子製紙の協力を得て良質な国産帳簿品の開発に着手した。

　同店では、帳簿や便箋、メモ帳など、創業100年のアーカイブ商品を展示。懐かしいCM上映や、1975（昭和50）年の発売開始から現在（5代目）までの歴代「キャンパスノート」も展示する。限定商品では、1959（昭和34）年の発売からデザインが変わらないロングセラー商品「測量野帳」の限定品「限定カラー測量野帳」（420円）を販売。通常版は深いグリーンの表紙だが、レッド、オレンジ、イエロー、グリーンなど10色の限定色をそろえた。各色70冊限定。

　限定品の「2連キャンパスノート」（525円）は、同社の看板商品「キャンパスノート」の最終製作工程である裁断の前の状態を商品化したもの。「以前、工場で撮った裁断前の画像をアップしたところ、欲しいという声が多かったのでしゃれで作った」とコクヨS&Tの白石良男部長。パッケージに入れて販売する。72冊限定。

　販売コーナーでは、開くとペンスタンドになるペンケース「ネオクリッツ」（892円）や、鉛筆のように太い芯のシャープペンシル「鉛筆シャープ」（189円）、業界で「一番消えるといわれている」というプラスチック消しゴム「リサーレ」（126円）、粘着剤がくっつかないハサミ「エアロフィット」（525円）などのヒット商品を多数用意した。

　店頭では、マスキングテープやマーカーペンを使ってオリジナルのノートを作る「デコレーションキャンパスノートワークショップ」（参加・材料費300円）も随時開く。

　営業時間は10時～20時（金曜・土曜は21時まで、最終日は17時まで）。4月2日まで。