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大阪・福島で納豆イベント「福島ネバル」-31店が独自メニューで復興支援

納豆を食べて復興を支援する震災チャリティイベント「福島ネバル」

納豆を食べて復興を支援する震災チャリティイベント「福島ネバル」

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 JR福島駅周辺の飲食店31店舗で「納豆の日」の7月10日、納豆メニューの売り上げの一部を義援金に充て復興を支援する「福島ネバル」が始まる。

納豆の着ぐるみを着た福岡宏信さん

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 授業や教材のデザインなどを手掛けるカラダック(大阪市福島区)の福岡宏信社長とイラストレーター石川武志さんが、7月10日の「納豆の日」に新しい納豆を作ることを目的に2010年8月に始めたプロジェクト「710(なっとう)TV」。納豆好きと納豆嫌いの2人がユーストリームやツイッターでさまざまな納豆の種類やレシピを紹介し、納豆の魅力を伝える活動をしてきた。

 しかし、第4回の「710TV」放送日だった昨年3月11日、東日本大震災が発生。2人は放送を取りやめ、プロジェクトの今後を見つめ直す。福島区3丁目の拠点から直線距離を測定すると710キロメートル地点に被害の大きかった宮城県気仙沼市気仙沼海岸付近が位置することから、「納豆をおいしく食べて健康になって、東北の力にもつながる。そんなきっかけづくりの納豆を作りたい」と、復興につながるプロジェクトにしようと決めた。

 同プロジェクトは昨年4月、三重県の納豆メーカー・小杉食品に「食べてつながる応援納豆を作りたい」と訪問。同社もその思いに賛同し、新商品開発会議を重ね、大豆、うずら豆、青大豆など7つの豆が入ったカラフルな「ネバーギブアップ納豆」が完成した。7月10日からは大阪・ミナミのカフェ「digmeout ART&DINER」で3パック710円で販売し、売上金4万6,710円を義援金として寄付した。

 今年は、「プロジェクトが誕生した福島区で東北の力につながるきっかけ作りをしたいと思っていた」と福岡さん。「ネバーギブアップ納豆」の販売に協力する店舗も増え、「『街バル』と納豆の糸を引く感じ『粘る』をかけて『福島ネバル』ってしたらできるんちゃう?」と企画し、周辺飲食店31店舗が参加を決めた。

 同イベントでは、各店が納豆料理をイベントメニューとして考案。1人前を注文すると100円が福島市社会福祉協議会や「元気ふくしま・ふるさと寄付金ふるさと納税」「みちのく未来基金」などに義援金として寄付される。イタリアンダイニングバー「タベルナエスキーナ」では「チリコンカンカラフル納豆」、「あぁ 魚料理 ヨコワ」では「海鮮スタミナ納豆」、ギャラリーカフェ「S'n緑an.」では「カラフルナットルコアイス」を提供するなど、「ネバーギブアップ納豆」を使ったメニューをそれぞれ用意する。チケットや事前予約は不要。

 福岡さんは「納豆がキライな方も好きな方も、この日はネバ~り強く、福島ネバル31店舗のいろんなお店で楽しく過ごしていただきたい」と話す。

 イベントは各店舗の納豆がなくなり次第終了。

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